サプライチェーン問題は商品不足と言うより値上げ?

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サプライチェーン問題とは、

例えば木材の加工所の機械が少なくて木材が足りなくなるとか。
ベトナムの工場がロックダウンで止まってしまい、衣服の生産が止まって服が足りないとか。
ロサンゼルスの港湾施設が止まって、荷物が届かないとか。

こう言った、供給が滞る問題全般を指すと思います。

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一方で、小売店であるウォルマートとターゲットの在庫の合計を見ると、例年よりも積み上がっていて、供給不足には思えません。在庫は潤沢にあります。

年のクリスマスシーズンは商品がないかもしれないという可能性は低くなりました。

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次に、S&P500構成企業が決算で「サプライチェーン」という言葉を使った数を見ます。今期は343社の企業が「サプライチェーン」という言葉を使っていて、これは例年より多いです。

パーセント-sp500-cos-citing-supply-chain-earnings-calls-q321-new

業種別で見れば、素材が一番多く、次に生活必需品、工業、一般消費財と続く。半導体不足でテック系も怪しいが、主に問題になっているのはこのあたりのセクターというイメージで問題ないと思う。

なんかおかしいなと自分が思うのは、サプライチェーンの問題でモノが足りないという話は聞くが、小売店の在庫を見てみれば不足はしていない。

なら実際に起っている事は何だと思うか?と聞かれれば、苦し紛れに答えるのは、

自分は、値上げとモノの不足がダブルで起こっていて実態が良く見えてこないように思う。

くらいの回答しか思いつかない。

半導体不足で車が生産できないのは事実だし、ベトナムの工場が止まって、靴屋や衣類がないのも事実です。でも、それは実は小さな問題で、モノの不足よりも物価の上昇という面の方が酷いと見方が変わった時はどうなるのだろうかとか思います。

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S&P500の利益率の予想を見てみれば、利益率は来期からかなり下がる予想に見える。実際にモノが不足していて、それを調達する金額は上がっているが、それを商品価格に転換することができていないと見ることは可能だと思います。インフレでモノの値段が上がっているし、賃金も上昇しているが、企業の取り分は小さくなっているという事で説明はできます。

だからブラックフライデーとかクリスマスセールできちんと売上高を立てることができても決算がコケるシナリオがあるとすれば、「あれ?思ったより利益が出ないじゃん?」とかいう問題があるのではないかと思う。知らんけど。

感想

流石にウォルマートとターゲットの在庫を見ただけで、小売業は物不足ではないと言うのは無理があるのかもしれない。

品目別の起こっている事がバラバラなのに、サプライチェーン問題とひとくくりにされて実態がぜんぜん分からない。値段が上がっているだけなのか、そもそも商品がないのか分からない。

だからアナリストの利益率の予想がどこまで当たっているのか疑問がある。