11月FMSではインフレは一時的が依然として多数派

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そもそもFMS(Fund Manager Survey)とは、の略で、BofAのストラテジストが388人のファンドマネージャーにとったアンケートです。調査したファンドの運用する総資産は1.2兆ドルです。

毎月調査しているので、shenさんに習って定点観測してます。

本編

来年2022年に、どの資産が一番リターンがいいかと思う質問には、新興国株が1番人気、そしてS&P500が次に続いた。ビットコイン、原油、ゴールドと続き、長期債や短期債が良いと考える人は少数はだった。

回答の傾向から見るに、インフレとFRBの緩和策の継続がテーマになっていると思う。S&P500は若干割高な水準にあるし、世界的にもインフレが来ている。FRBが利上げをはじめたら資金が新興国から米国に流れるが米国のインフレ率がそもそも高いので新興国株でも高いリターンが得られるという考えだろうか。もしくは中国株の底入れを見越している可能性もある。

インフレは一時的or恒久的のどちらかと思うかという回答数は、先月からあまり変わらなかった。

言われてみれば、10月CPIは強かったが、それが長期的に尾を引いて影響するわけではない。

2022年の利上げ回数は何回だと思うかという質問については、2回が多数派になり、だいたい1.5回の利上げを考えている。

個人的には、2~3回の利上げではないかと思っていたが、インフレが一時的だと仮定た場合1~2回が妥当と説明されれば納得はできる。

企業のお金をどこに使うのかという質問には、設備投資に振り向けることを望む投資家の数は(54%)で、バランスシートの改善(24%)や株主への現金還元(17%)よりも高い。

コロナ禍では倒産するかもしれない企業が多かったので、バランスシートの改善が大人気だったが、もうそんな時代ではなく成長を求められている。

株主還元を望む数は依然として小さく、これは金余りを象徴してるのだろうか?今年は自社株買いとかかなり多かった印象ですけど。。。

もっとも頻繁にトレードしているのは何かという質問に対しては、テック株、ビットコイン、ESGなど、顔ぶれが変わらない。

中国株ショートは下がってきているので、底入れの兆しとなるのかは気になるところ。

そういう意味では、原油ロングも減っているので天井感はある。

しかしそもそもの話、中国株ショートが増えた理由は中国株が下がったからだし、原油ロングが増えた理由も原油が上がったからなので、どこまで意味があるかは分からない。

テールリスク(起こると思っていないが下落を引き起こすリスク)はインフレ/債券タントラムが依然として1位を継続しているが、数は減った。

インフレが一時的だと回答したのが61%なのに、最大のテールリスクはインフレだと回答している人は33%もいる。結局のところ誰も分からないのだろう。

感想

中国株の底入れが起こるのかもしれないとは思っているので、新興国株が22年に良いとか、中国株ショートが減っているのは、支援的な材料に思えた。

全体的な注目点はインフレだと思うが、メインシナリオは一時的になっている。これは債券市場を見ても同じ意見になっている。つまり、ヤバいインフレが来るという前提で、ゴールドとか原油とかバリュー株をイジるのは逆張りであって、「現在の一時的で予想よりもひどいインフレ」をプレイする事に徹しなければいけない。「恒久的に続くインフレ」がメインシナリオではない事を心に留めておく必要がある。