10月CPIはかなり上振れ

2021年11月12日CPI,未分類CPI

10月CPIは、

先月比で予想+0.6%に対し、結果+0.9%
前年比で予想+5.9%に対し、結果+6.2%

コアCPIは、

先月比で予想+0.4に対し、結果+0.6%
前年比で予想+4.3%に対し、結果+4.6%

となり、全体に大きく上振れしました。

CPIの中身

先月比で最も上昇しているのはエネルギーで、4.8%も上昇しています。エネルギーの上昇の寄与は先月比で0.35%、前年比は2.1%で、小さくありません。

一方でエネルギーや食料品の影響を取り除いたコアCPIインフレ率も予想から上振れしました。帰属家賃の大幅な上昇は見られないのでとりあえず様子見といった具合になるのでしょうか。

長期的なCPIのトレンドからの乖離

CPIのトレンドは、コロナショックで過去のトレンドを割り込んだものの、現在はトレンドを大きく上回って上昇中です。

ちなみに、いまからコロナ前のCPIの上昇ペースに戻ったとしても、去年の冬はコロナ第3波で経済が落ち込んでいて、CPIが下がっていたので今年の冬はCPIの数字が高く出やすくなっています。

個人的には緑のトレンドでインフレは収まると思っていましたが、現在は明らかに赤色のトレンドで、アフターコロナのトレンドが続いています。

各社CPIの予想は一時的なインフレを予想

各社CPIの予想は今がピークだったり、12月がピークだったりで長期的なインフレが続くような予想を出しているのは多くありません。

最もインフレ率に対して敏感に反応する米国長期金利が2%を超えないような状況では、インフレ率2%を超える長期的なインフレが来るような予想を出すと債券市場の意見に反対することになる。だから、そんなトガッた意見は馬鹿にされるのではないかと自分は思います。

インフレの予想は債券市場が一番賢いのでそれに逆らえない状況になっている。中央銀行もインフレは一時的と言っているので、中央銀行に逆らうのも馬鹿げてる。それならインフレが続くようなシナリオを出すのは、説明責任の観点から難しいように思います。

長期金利と早期利上げの織り込み

金利は2年より長いのは上昇した。また、2022年の3回利上げする確率は、11月に入ってから下がっていたものの、今回のCPI発表で81.9%まで上がった。

FOMCで、2022年の利上げ回数が下がっていたが、今回のCPIで前戻した形になった。

これによっては適温とは言い難く、利上げ回数が市場予想と中央銀行の間でズレている。つまりはFEDが後手に回っているという言い方がしっくりくる。

感想

一時的ではないインフレが来ると思っているなら、インフレに強い資産(ゴールドなど)を買ってもまだ遅くないと思います。しかし、債券市場に逆らうようなポジションを持つのは合理的には思えません。

それでも、一時的なインフレが今は予想以上に強いという事が今回のCPIで強まっただけであって、長期的にはストーリーは特に変わってないと思う。