サウジアラムコは原油の公式販売価格引き上げた

2021年11月9日投資と株エネルギー,原油

5日、サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコはアジア向けのアラブ・ライト原油の12月の公式販売価格(OPS)を1.4ドル値上げしました。

サウジ、12月のアジア向け原油販売価格を引き上げ | ロイター https://jp.reuters.com/article/saudi-crude-osp-idJPKBN2HT04T

アジア向けに原油を販売する場合、ブレントやWTIの原油価格は使わずに、ドバイ、オマーンの原油価格を基準に価格を決めます。アメリカの場合は、アーガスサワー(ASCI)に対しを基準にし、ヨーロッパ向けにはブレントの価格を基準に決めます。

アジア向けの公式販売価格OSP(Official Selling Price)は、

$$X月積みのOSP=α+\frac{X月積みのドバイ+X月積みのオマーン}{2}$$

という風に計算します。αが公式販売価格とか調整金とか呼ばれています。もちろんαがマイナスの場合もあります。

原油を長期契約では売り手側が有利です。契約の際には1バレルあたり何ドルという契約はせずに、量を決めます。実際に販売される価格は市場で取引されている価格+αで売られます。アジア向けの価格は、12月に1.4ドル値上げされて2.7ドルとなりました。

1.4ドルの値上げは大きいです。市場価格に上乗せされる分の値上げなので、強気の価格設定と言えます。

この公式販売価格というのは、サウジアラビアの原油に対する姿勢を表していると言われています。国営ですからね。。。それだけ強気の価格設定ができるのは需要が強いし価格を引き上げたいという姿勢を表しているように思えます。

エネルギー価格の問題はサウジアラビアなどの産油国の問題ではないと石油相は言っています。結局クリーンエネルギーを進めたヨーロッパは原油の生産に反対しているのも同然なのに、いざエネルギー危機になったら面の皮が厚く増産しろと言われても虫が良すぎるという事ですね。