22年6月末に原油120ドルというのは……どうなん?

2021年11月7日投資と株原油

120ドルに行くと言っているのは私ではなくBofAのアナリストです。ブレント原油が2022年6月末までに120ドルに達するという予想を出しました。こういう予想できる訳もない事を真に受けるのは良くないですが、なぜ120ドルになると思うのか論理の部分には興味があります。なお正確には、もう少し具体的に見てみましょう。

最近のエネルギーの価格

コロナ前のヨーロッパでのエネルギーの価格の現在までの推移を見て見ましょう(下図)。価格で上がったのは、船舶に使用されるバンカー燃料や、ナフサでした。

最近になって流れが変わってきており、年初来での値動きで見れば、ジェット燃料やガソリンの価格が最近になって上がっていることが分かります(下図)。理由としては、経済再開で人々の移動が活発になっているからだとされています。

120ドルに上がる理屈

2年後の需給バランスを見た場合、非OPEC+の供給増加で需要を満たすことができるはず。しかし、2020年に原油価格が一時マイナスまで下がり、投資不足になっているのでOPEC+では余剰生産能力は落ちている。それは米国のシェールも同様です。このような理由で、2022年の上半期末の原油価格が120ドルと予想しています。

最近過去6ヶ月には、120万バレル/日の在庫の大幅な取り崩しが行われました。2022年、2023年はその反動でバランスのとれた需給関係になるとしています。しかし、構造的に石油の需給の硬直性が生じているので、原油の平均価格は、22年末にはブレントが85ドル、WTIが82ドル。23年末はブレントが75ドル、WTIが70ドルと予想しています。

また、脱炭素化の流れとして、政策は供給を絞り込むことに重点を置いているので、需要増加への対応が行われていないため10年単位でも高値止まりが起こるかもしれないとしています。

感想

原油に対して強気なのは同意だけど、理由としては微妙に思った。米国シェールへの風当たりとか、OPEC+の方針転換一発で崩れたりするリスクはあるように思う。しかし、それをふまえても余剰生産能力は落ちているという雰囲気なのだろうか。

脱炭素化の風潮と将来の実需のバランスが全くダメなので、それを手がかりに原油に対して強気なのは同意。政治的な脱炭素の方針の失敗をいつ認めて、ある程度は温室効果ガスを排出する方針になればすぐに増産するのではないだろうか。

いずれにせよ、政治的な事なので何でもアリだから予想するのは馬鹿げているから、需給ベースで価格を見ていく方がいいと思った。

それにしても自分のにわか知識によれば、既出のデータが多い印象で新しい事を言ってない気がする。22年1Hまで需給が逼迫するというのは初めてみたので、なら22年6月くらいまでエネルギー株を買うくらいの戦略くらいしか思いつかない。

元ネタhttps://www.zerohedge.com/markets/oil-surges-5-week-high-bofa-sees-crude-hitting-100-very-cold-winter