9月CPIまとめ

2021年10月14日CPI,未分類CPI

・9月米国 消費者物価指数(前月比)0.4%(予想 0.3%)
・9月米国 消費者物価指数(前年比)5.4%(予想 5.3%)
・9月米国 消費者物価指数[コア](前月比)0.2%(予想 0.2%)
・9月米国 消費者物価指数[コア](前年比)4.0%(予想 4.0%)

9月のCPIが発表された。数字はほぼ予想通りでしたが今後の展開を考えるとインフレが長続きするように見えました。

CPI

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そもそも2020年のCPIは4~7月はコロナウイルスの影響で落ち込みました。前年比同月比で見れば2021年の4~7月のインフレ率が高くなりました。これは、年初の時点で予想できた事だったので驚くに値しないと思います。しかし、5%を超えるほどインフレ率が高くなるとは思っていなかったし、一時的とは言いつつもインフレ率が下がる気配が今のところありません。

例えば10月から経済がコロナ前の巡航速度に戻ったとしても、4月頃にCPIインフレ率が3%を割れるくらいの速度感です(2枚目の図の緑のライン)。あと数ヶ月の間でインフレ率が高いのはほぼ確定で、今から正常化してももう遅い(なろう小説風)。

下振れしてくれる分には(株にとって)問題ありませんが、おそらくみんなが心配しているのは上振れだろうと思います。下振れの要因としては、もう原油が暴落するくらいのシナリオしか考えていませんが、可能性は低そうに思えます。

インフレ率上昇の原因

じゃあ、インフレなら何の値段が上がってるのだろうか。

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CPIの寄与
原油価格
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マンハイム中古車価格とCPIの中古車価格
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CPIの帰属家賃(前年同月比)

値段の上がっている物の一つはエネルギー(1枚目図の赤色部分)です。これは、去年の原油価格がマイナス価格になったりグチャグチャになったので、今は2倍以上の値段になっているからだと思います。CPIインフレ率では年率で2%ほどエネルギーが押し上げています。

ならエネルギーや食品を除いたコアCPIを見ろと言われそうですが、原油は去年から単調に上がっているので、それは違うように思います。そもそもコアCPIインフレ率は、エネルギーの価格は一時的な動きが大きいので取り除くという趣旨に反するため、CPIインフレ率が重要になると思います(もちろん原油・ガソリン価格が今一時的に高いだけというなら別)。

次に中古車・新車(1枚目の紫に含まれる)は、流石に一時的に高いだけに思えます。事前に出ていたマンハイム中古車価格という中古車の卸売価格は高かったですが、CPIを見てみれば下がっていました。どこかのタイミングでCPIの下落に寄与すると思いますが、今ではないみたいです。

一番心配しなければいけないのは、帰属家賃(rent equivalent)でshelter(1枚目の図の水色の部分)に含まれます。ところで帰属家賃とは何か?

大辞林より

つまり変な言い方になるりますが、自宅に自分で住む場合は、自分に家を貸しているようなものなので、CPIを出すときはそのように計算するようです。これが上昇し始めると勢いが続きます。また、帰属家賃はCPIの約40%を占めているのでCPIに与える影響も大きいです。

そもそも不動産価格が上がっているので、家賃も上がるのは当然かもしれません。あと、マンハッタンなどの都会には人が戻っている傾向もあって、家賃も上がっているというのも頭の片隅に留めておく必要があるかもしれません。

感想

原油の価格によると思いますが、気温によってはこの冬にCPIは6%まで上がってもおかしくないように思います。

帰属家賃が上がり続けるようなら、一時的ではないインフレに注意しないといけないと思います。今回のCPIの数字を見て、危険度は前より高まったと思います。

賃金インフレが一番危険だと思いますが、その次に危険そうなのは帰属家賃が上がる事だと思いました。