勝手に銘柄分析 $EURN ユーロナブ

2021年8月17日未分類

ユーロナブ(ティッカーシンボル:EURN)はオイルタンカーを所有しています。タンカーで原油を運んでその船賃で儲けてます。

現在はドライバルクキャリア!とか、コンテナが足りない!とかそちらの方がホットな話題なのは分かっているのですが、今後原油の消費が増えれば、オイルタンカーの需給も逼迫します。そこで将来はユーロナブという銘柄が注目されると思うので、事前に銘柄研究しておきます。

まとめ

  • タンカーの新造船は少ないから逼迫すると思う。
  • 足元の輸出は少ないので業績は悪い。
  • ペルシャ湾から日本・中国にかけての海洋沿いの国の景気が重要。
  • たぶん景気回復は3ヶ月以上かかり、今年もダメだと思う。

決算結果

先週に決算発表をしています。

EPS予想-$0.46に対して、結果-$0.44

売上高予想$86.30Mに対して、結果$104.23M

赤字ですが、バランスシートが強いので倒産する心配はないと思います。配当も出してます。

この銘柄に足元の決算の良さを求めている人はいないと思います。問題はこれから石油の需要が強くなり輸出が多くなるのかという部分です。

船の需給

原油タンカーの寿命は約20年が限界と言われていて、これから、20年使われたタンカーが新造船と比べて増えることが分かります。20年を待たずしてスクラップになる船もあると思います。

今後数年で考えれば、新造船がないのに、スクラップになるタンカーが増えるはずです。なので、用船料の上昇が期待できます。

原油の生産量と輸出量

左のグラフはOPECや米国など合算しての原油の生産量です。今年の2月を底にして増加しています。

しかし、右の輸出量を見ると、生産に対する輸出の割合は増えていません。

長期的な見通しでは、コロナ以前の生産量になるには、全体で1日あたり600万バレルの増産が必要で、それと同時に期待できます。しかし、きちんと予想するのは、景気に左右されるので無理です。

感覚として、1日あたり100万バレルの輸出を行おうとすれば、30隻のVLCCが必要になるそうです。

計算ですがたぶん、VLCC1隻が200万バレル運べます。例えばペルシャ湾から日本・日本まで片道20日、荷降ろしに5日かかります。往復で45日かかるので年間で8往復できます。
200万バレル×8往復×30隻 = 一日100万バレル×365日 = 36500万バレル
たしかに合ってるみたいです。

製造業PMIとクレジットインパルス

EURNで遊ぶ場合、中国などの新興国の石油需要に敏感に反応したいです。そのために使える指標はないかと考えれば、やはり製造業PMIを監視する必要があると思います。

製造業PMIは製造業の景況感を表す指標です。製造業PMIが高ければ石油の需要も高いと考えることが出来ます。

話がそれますが、中国の経済指標は信用できないと言われることが多いです。GDPとか失業率とか人口とか、どこまで信じていいのか分からない部分があります。しかし、中国PMIに関しては企業の購買担当者にアンケート調査という形で集計していて、誤魔化しが効かないと言われているので、まだ信頼できると思います。

さらに話を進めて、製造業PMIよりも参考する指標はないのか?と言われれば、それはクレジットインパルスです。この指標は、「GDPに対する与信の伸び率の変化」で計算されているとよく説明されています。つまり、ざっくり言うと、数字が上がっていれば投資が行われている。数字が下がっていれば投資が行われていないという事を表します。

以下のことが一般的に言われているそうです。

  • クレジットインパルスは、中国の製造業PMIに対して12ヶ月先行します。
  • クレジットインパルスは、グローバルPMIに対しても12ヶ月先行します。
  • クレジットインパルスは、ISM製造業指数に対して14ヶ月先行します。
  • 株式指数に先行する指標にはならない。

今、中国のクレジットインパルスは、2020年の10月ごろにピークをつけたので、グローバルPMIは今年の10月ごろにピークをつけると予想できます。景気の頭打ちが見えています。

また、クレジットインパルスはまだ底を打って反転していないので、中国の景気回復(製造業PMIの改善)は12ヶ月以上先になると予想できます。中国主導の石油需要の拡大はまだ期待できません。

VLCCスポット価格

画像

ここ最近はVLCCの用船料はマイナスまで突っ込んでいます。

なんで船を貸すのに船主がお金を払ってまで貸すのかと言えば、船を貸せばその燃料費や港湾の使用料は、荷主負担になるので、お金を払ってでも誰かに船を貸せば維持費がかからないというイメージになると思います。

今年の3月にも価格はマイナスになっていて、その時は、ペルシャ湾沖に海上にエンジンを止めて、輸出を待つ形になっていました。

最近では、排気ガスの硫黄(硫黄酸化物(SOx))について規制がありました。古い船では、硫黄を除去する装置のついておらず、硫黄の少ないが値段の高い燃料を使うことになります。そのような船が海上でじっと止まっている状況だと思います。

そもそもVLCCの航路

VLCC(Very Large Crude Oil Carrier)は大きすぎてスエズ運河やパナマ運河を渡ることができません。ですが、シンガポール辺りにあるマラッカ海峡は渡ることができます。つまり、中東⇔中国や、中東⇔日本のようなルートを使う原油タンカーになります。

そもそもEURNとは

ユーロナブはベルギーに本部を置くの石油タンカーの会社です。VLCCを45隻、スエズマックスを25隻持っています。

洋上での石油の移動が増えれば、この会社は儲かります。

ペルシャ湾(中東)から中国にかけての国の石油需要が重要だと思います。

原油を運ぶタンカー市場では世界3位です。

感想

来る時は来る。来たら来る。来なければ来ない。

数年単位で考えれば買いだけど、3ヶ月単位で考えれば買いじゃない。まだ来てない。