S&P500全体での決算結果はどうなのか

2021年8月8日未分類

ファクトセットによりば、現在(2021年8月8日)までにS&P500構成企業の内88%が第2四半期の決算結果を発表しました。

利益

そのうち、87%はEPSのコンセンサス予想を上回る結果を報告しました。5年平均では75%なので、決算結果は全体的に良かったと言えます。

また、EPSのポジティブサプライズ幅は+17.1%でした。5年平均では7.8%なので、サプライズ幅も大きかったです。この17.1%という数字は、2008年以降では4番目に大きい数字でした。

セクター別の決算クリア率

上図は、セクター別に見た決算結果で、緑色がクリア、赤色ならミスです。

セクター別に見れば、情報テクノロジーやコミュニケーションサービスの決算が良かったです。公益株、生活必需品、は相対的に決算結果が悪かったです。同じくディフェンシブセクターなヘルスケアの決算が良いのは経済再開の恩恵でしょうか。

S&P500構成企業の利益成長率予想は、6月30日時点で+63%だったのに、8/1には+85.1%になり、今日8/8日には+88.8%になっています。これだけ企業業績が上方修正されているのなら、株価の割高感を抑えてくれる期待が持てます。

セクター別の利益成長率予想の変化

前年比較で上昇が大きいのはエネルギーセクターで、おそらく去年が赤字だったためグラフになっていません。

ディフェンシブセクターは、その名の通りディフェンシブなので、去年も安定してい利益を出せていたから前年比較で見れば収益の急増にはなっていません。

一方でシクリカルセクターは去年利益が出ていなかったので、前年比での利益成長が大きく見えます。。

株価的には去年絶好調だった情報テクノロジーセクターは、利益成長率で見ればS&P500の平均よりも劣って見えます。

6/30日の予想と今日(8/8)の予想を比べれば全てのセクターで上方修正されていいます。セクター毎に特別な見方を探すのは難しいと思います。

売上高

セクター別の決算クリア率

利益ではなく売上高で見ても、だいたい同じような結果になります。

売上高では、87%がコンセンサス予想を上回った。5年平均は65%です。87%という数字は2008年以降で一番良い数字です。

売上高のポジティブサプライズ幅は4.9%で、5年平均は1.2%です。こちらも2008年以降で一番良い数字です。

セクター別の売上高成長率予想の変化

売上高の前年比較を見ても、利益成長の場合と同じような結果になります。

S%P500全体での売上高成長率は24.7%が現在の数字です。

金融の売上高成長率は低いのに、利益成長率は高いのが気になるくらいでしょうか。これは、去年はキャピタルマーケッツな部門の業績が良かったのに対して、今年は投資銀行部門のIPOとかM&Aの業績が良いということで説明がつくのではないかと思いました。

感想

EPS成長率は前年同期比で、+88.8%くらいが平均的。
今期の決算では、EPSはコンセンサス予想よりも17.1%以上高くないと、平均的な企業の決算よりも見劣りしてしまう。

売上高成長率は前年同期比で、+24.7%くらいが平均的。
売上高はコンセンサス予想よりも4.9%以上高くないと、平均的な企業よりも見劣りしてしまう。

ところで、自分は売上高成長率が重視されるグロース株中心に見ている。決算発表で売上高がコンセンサス予想よりも4.9%くらい高くないと株価が上がらないというのはとてもしっくり来る数字だと思いました。