ドットコムバブル崩壊時の状況

2021年5月30日未分類

ほんと調べただけである。

当時の状況

1枚目の画像はFFレート(青)PCEコアインフレ率(赤)です。2枚目はナスダック総合指数(リニア)で、3枚目はナスダック総合指数(ログ)です。

90年代前半は2%を超える高インフレでした。当時はインフレ目標はなく(2012年1月の導入)インフレの抑制が重視されていたみたいです。実質金利ではマイナスで緩和的な状況でした。94年2月~95年2月の間に、FFレートは3.0%から6.0%に引き上げられました。これはインフレ圧力増大を予想しての利上げでした。

90年代後半からリーマンショックまでは、インフレ率の安定を目的にする政策金利に変更されました。(話がそれますが、この時期は利上げ=好景気だから株価は上昇、利下げ=不景気だから株価下落と市場は捉えられていました)

95~98年にかけてはアラン・グリーンスパンが「これは予防の利下げだ」という触れ込みで利下げを敢行しました。インターネットやコンピュータによるビジネスの生産性向上で、経済を少し加熱気味にしても問題ないという認識がありました。

また、主な事件は、
・94年12月、メキシコ通貨危機
・97年7月~98年2月、アジア通貨危機
・98年8月、ロシア通貨危機&翌月にLTCM破綻
なお、FRB議長は変わらずグリーンスパン(1987~2006年)でした。

98年にはロシア通貨危機による景気後退懸念で利下げをしました。バブルの最終局面の99年6月~00年5月にかけて、FF金利は4.75%から6.5%へ引き上げられました。その後に景気回復が明らかになったため利上げに転じました。

ナスダック総合指数は、2000年3月に天井をつけました。その後2001年9月11日のテロもあり、2002年末まで下落を続けました。

2000年の状況はこれがある程度信頼できると思いました。https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sh02-01/sh02-02-02-01.html

以上の文脈の中にドットコムバブルバブルは生まれて崩壊しました。次に当時の主な企業の株価と売上高成長率を見ます。とてもてきとーです。

オラクル

上の画像は、株価、売上高成長率、PSR(時価総額/過去12ヶ月の売上高成長率)です。株価はログスケールなので注意してください。以降、この形の画像が続きます。

オラクルは90年代後半には売上高成長率でおよそ15%以上で成長しました。株価のマルチプルが上昇したのは、1999年後半からバブル崩壊の2000年3月までです。その後00年9月までは株価を保ち続けました。

PSRと売上高成長率の変化を比べれば、PSRが先行していて、将来の成長をキレイに織り込んでいるように思いました。

マイクロソフト

株価は高値から-65%。オラクルほど酷くはありませんが、売上高成長率の鈍化が見られます。PSRで見ても最高で30倍程度あったものが、一時は10倍になりました。

windows2000って売れなかったの?

シスコ

シスコの株価は高値から-90%近く下落しました。売上高成長率が-30%を記録するような絶不調になったからです。PSRは33倍から5倍にまで下落しました。

たぶん2000年問題の恩恵1999年頃に受けていたので、その後の業績は悲惨なものになったのだと思います。ピークデジタルです。例えるならば、今のZOOMです。

インテル

インテルの売上高成長率はもともと高くありませんでしたが、悪いときには-30%になりました。

他にもドットコムな銘柄を調べましたが、だいたい同じように業績悪化が見られました。

現在との比較

・19年型と95年型の利下げは、「予防的利下げ」という点が似ている。
・ロシア危機&LTCM破綻による利下げと、コロナによる利下げは似ている。

(ならば、来年(2022年)くらいのテーパー開始が99年型の利上げと似ている?)

しかし、現実にはもうPSRの低下は起こっている。後はどこまでマルチプルが下がるのかの問題になる。業績の悪化はまだその予兆はない。

現在に例えるなら、テスラの売上高成長率がマイナスになるような経済の状況に今後なるのだろうか?
もしそうなれば、株は暴落は当たり前だと思った。