$VEEV 決算結果22Q1好決算 長期的な成長持続が可能な印象

VEEVAが決算発表をしました。決算はクリアしました。
前回決算でのガイダンスとの比較

今回Q1の決算結果は、前回決算で会社予想が出ていたので、実績値比較しました。また、22年通期でのガイダンスも変更されたので比較しました。全て上方修正されました。
売上高

売上高成長率のガイダンスの上昇幅は前回が+20%成長に対して+24%に修正されました。ガイダンスを控えめに出す傾向があり、低くても24%成長なので、例年と比べて低い成長になるとは思いません。
超高成長ではないので、売上高成長率は30%超えたら嬉しいくらいのイメージですね。今回の決算は+30%だったので問題ありません。
IQVIAに対する訴訟の状況
IQVIA(アイキューヴィア)はVEEVAの競合です。IQVIAのデータをVEEVAのソフトに対してロードできなくするようにしました。そこで、VEEVAは2017年にアンチトラスト法(日本で言う独占禁止法)を理由にIQVIAを提訴しました。完了するのはたぶん2023年です。
大まかな流れはVEEVAの発表を見れば分かるかと思います。きちんと日本語訳されててるので安心してください。
https://www.veeva.com/jp/no-data-restrictions/
例えばIQVIAが自分に対して有利なリリースを出せば、、、
VEEVAはそれに対して反論したり、、、
なんとなく泥沼化している印象を持ちました。
transcriptを読む限りは、問題ない気がしました。株価への影響は小さいと思います。
長期ターゲット





2020年10月末のアナリストデ―では2025年での売上高や収益の目標が提示されました。ちなみに2015年にも5年後である2020年の目標を提示して達成しています。CY25年に売上高が$3Bだと、CY20の売上高は$14.65Bなので、毎年20%成長したと仮定すると、CY25には$36Bの売上高になるので低い見積もりです。
TAM(total addressable market)は今日日で$12Bで、現在の売上高は$1.4Bです。まだ売上高の余地は残っているとされています。
nonGAAP営業マージンも35%以上をターゲットとしています。
今の所は余裕で達成できるターゲットを提示されていて、過去の結果は有限実行されているので、問題ないように思います。
しかし、粗利率や営業マージンの改善はこれ以上見込めないので、PSRの増加を伴う株価の上昇は難しいと思います。2020年以降はPERと売上高成長率を比べるべきだと思いました。
バリュエーション

上図は、株価(LOGスケール)、売上高成長率、PSR、PERの推移を表しています。
2020年の前半部分では金利低下でマルチプルエクスパンションが起こり、PSR、PERが共に倍増しました。PERは112倍で、コンセンサス予想の通りに業績が推移し、1年間株価が変動しないとしてもPERは81倍です。
過去の数字をたどると、PSRはら17倍、PERなら70倍程度が底になっているので、その水準を割ることは考えにくいと思います。
現在の株価は我慢できないほど高いわけではないように思います。
感想
製薬業界特化CRMの需要というのが全く分からない。製薬業界のコンテンツ管理プラットフォーム(Veeva Vault)がなぜ必要だったのか理解できない。IQVIAとはどの部分で競合しているのか見えなかった。
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