PERと金利だけで株式のバリュエーションを考えたい。

2021年5月2日未分類

Q.なんでこれを書いたのか?

A.株価と金利はシーソーの関係にあると説明されます。しかし自分の1番納得できる言い方をすれば、『PERの逆数と10年債利回りは同じように動く』と言ってくれた方が理解しやすいと思ったので書きました。

本編

コロナ発生前のS&P500のEPSコンセンサス予想に基づく将来12ヶ月にわたってのPERは、18倍くらいでした。今現在から5年平均では、17.8倍。10年平均では15.9倍です。

現在は22.3倍なので、過去より割高に株が買われていることになります。この状況をバブルっぽいと言うことに私はそこまで違和感を感じません。将来の収益に大して多くのお金を払ってもいいという状況それはつまりマルチプルエクスパンション。またの名をバブル。

S&P500の将来12ヶ月の予想収益に基づくPER

次にPERの逆数を考えます。PER20倍なら5%。PER25倍なら4%です。この数字は、例えば、S&P500は100ドル買った時に100ドルのお金がいくら稼いだのかという数字になります。

5%なら、100ドルの投資したお金が1年で5ドル稼ぐことを期待していることになります。

この考え方って債券っぽくないですか?だから10年債利回りと比べやろう!というのがこの記事の趣旨です。

10年債利回り

10年債利回りはコロナウイルスが蔓延する前2019年末

S&P500のPERは18倍→逆数は約5.56%くらい。

対して、10年債利回りは約1.75%くらいでしょう。

コロナ発生後の7月とか

S&P500のPERはたぶん22倍→逆数は約4.5%くらい。

対して、10年債利回りは約0.6%くらいでしょう。

どうですか?PERが上昇した理由は10年債利回りが低下したので、S&P500に要求する利回りも低下する!

私が言いたいのは、「株価と利回りの関係はシーソーの関係」と言うよりも「全部利回りで考えれば単位も全部パーセントで分かりやすい!」俺天才かよ!?ってことです。

異常なのは昨年9月~今年の3月

今年の3月のS&P500のPERは変わらず22倍→逆数は約4.5%くらい。

対して、10年債利回りは約1.6%くらいでしょう。

去年の9月以降は株価と債券利回りの関係がぶっ壊れてる。 10年債利回りが上昇したなら S&P500のPERの逆数も下落するべき。

(利回りと株価がシーソーの関係であることが壊れている)=(利回りが上昇しても、S&P500のPERの逆数が下がっていない!)

つまり債券に対して今の株価は去年の7月より割高です。

いや、自分は企業業績に裏打ちされた株価だと思うだって!?ならPER下がるだろ!

余談、10年債利回りの逆数

残念ながらファクトセットのS&P500のPERの生のデータはないので、金利で遊ぶことにする。

10年債利回りの逆数を見れば、10年債利回りのPER?のようなものが見える。それとS&P500のPERを比べれば同じような形グラフが出来上がることが予想できる。

2つの図から分かる事は、

  • コロナで緊急利下げしてから、10年債利回りのPER?は60倍から150倍くらいに上昇した(笑)
  • 対して、S&P500のPERは、18倍から22倍に上昇した
  • 10年債利回りのPER?は今年の9月以降下落しているが、S&P500のPERは下落していない。

どうですか?この2つのグラフが同じように動いているように見えてくるでしょう?(洗脳)

分からなかった部分

利回りとは、1年あたりの運用利回りを表してします。S&P500の予想PERは今後1年だけの数字の基づいている。この10年と1年を比べるのは間違っていると思う。

そのあたりはプロにまかせて自分は理解できるその時を待つことにする。

以下に7~10年債のETFであるIEFの1年間のチャートを示す。

2020年7月から2021年の3月まで10年債利回りは0.6%から1.7%くらいまで上昇しています。無理やりPER?に計算すると、167倍から58倍まで下落しています。
これを株で考えれば価格は1/3になりますが、実際の下落は122ドル→113ドルくらい(約-7.5%)です。

債券利回りは以下の式で計算できます。

買付価格=債券価格、最終利回り=10年債利回り、残存期間=10年、クーポンレートはたぶんバラバラだと思います(分からん!)。1番分かりやすい説明は↓だった。

https://kindai-manabi-gate.com/library_detail.php?contents_no=23&cat_no=13&tag_no=

自分が今まで”利回り”と言っていたのは単利での利回りの話です。

結論は、S&P500のPERの逆数と債券利回りを比べるのは間違ってるという元も子もない結論になってしまう。

たしかに『PERの逆数と10年債利回りは同じように動く』 と言うと正確な言い方ではないのは明らか。

ぴえん😉

結論

債券利回りと株価の関係は絶対ではなく、そういう傾向があるという説明にしかならず、定性的なものとして理解するべきだと思った。

債券価格を直感的に『残存年数』と『利回り』から概算するセンスが自分にはない。

実際、こういう数字を変にイジっても得られるものはあまりない。誰もこの数字に着目していないから。