リオ・ティント( $RIO )という株の遊び方

リオ・ティント(ティッカーシンボル:RIO)は、鉱山の会社です。バリュー株としてのこの銘柄の遊び方を見ていきます。
目次
中国の粗鋼生産量は世界の55%を占めている。
今年の1月に世界で生産された粗鋼生産量は1.629億トンでしたそのうち0.902億トンは中国の生産です。中国が世界の生産の55%を占めています。

中国では高品質な鉄を掘り出すことができないので輸入する必要がある。
鉄は普通、酸化鉄の状態で地中に存在しています。化学式はFe2O3またはFe3O4です。純粋なFe2O3は鉄の含有量は70%で最大です。Fe3O4の場合は72%が最大になります。
輸入元はオーストラリアかブラジルになる。
実際には最大でも65%くらいの鉄鉱石が産出されます。しかしこれくらい高純度な鉄鉱石となると、オーストラリアやブラジルくらいでしか生産されません。なので中国は鉄鉱石を輸入する必要があります。
地理的に、オーストラリアとブラジルでは、オーストラリアの方が近いです。しかし、船の運賃は特に問題にはなりません。今、運賃は安いので。しかし、前回の鉄鉱石価格の高騰の時の最後には船の運賃が問題になり、オーストラリアの方が有利になる状況になりました。このことは頭の片隅覚えておくと良いと思います。
ここまでをまとめると、中国が鉄鉱石の大きな買い手であることが分かりました。また、高品質な鉄鉱石はオーストラリアかブラジルにしかない貴重な資源であることが分かりました。
鉄鉱石価格のチェック
鉄鉱石価格はこちらのサイトでチェックできます。鉄鉱石価格は中国の景気の落ち込みから下がった状態から回復しています。この価格をもとに株のトレードすることはアリだと思います。
https://jp.tradingeconomics.com/commodity/ironore62

オーストラリアに鉱山を持つリオ・ティント
そもそも、リオ・ティントはの2020年のEBITDA(利払い前、税払前、減価償却前利益)は239億ドル(=2兆55億円)でした。
決算発表もめちゃくちゃ強気に感じます。

なんで去年よりも儲かったのか?
明らかに鉄鉱石価格の上昇です。

つまり、中国の需要を元にリオ・ティントの株をトレードすればOK
チェックするべきは、中国財新製造業購買担当者指数や

中国製造業PMI

それと中国の粗鋼生産量をチェックしていればOKなんじゃないでしょうか?これが極端に悪化することがあればアウトだと思います。なぜならば鉄鉱石価格の低下に繋がるから。
tips
鉄は何に使われる?
半分以上は建造物やインフラに使用されます。

世界での鉄の生産量の変化
2000年以降は急激に伸びています。これは中国の生産量が多くなったことが要因です。

鉄鉱石の生産国
2018年のデータです。生産高は世界で22.28億トンでした。そのうちオーストラリアは、9.01億トンを生産しました。これは世界での生産高の40%を占めています。

参考資料
https://www.worldsteel.org/steel-by-topic/statistics/top-producers.html
http://mric.jogmec.go.jp/wp-content/old_uploads/reports/resources-report/2011-04/MRv40n6-03.pdf ←少し古いがブラジルの地域別の鉄の含有量があり面白いと思った。
感想
Wikipediaの情報が15年以上前のデータを使っていて参考にならなかった。自分が間違えているのかと思った。
遊び方と言ってもバリュー株なので、あんまり遊べないと思った。
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